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欧州格安航空会社 >> メリットとデメリット
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メリットとデメリット |
所謂,大手航空会社,即ち欧州の大国にそれぞれあるフラッグキャリア(Air France,British Airwaysなどなど)と比較して,格安航空会社を利用する場合のメリットとデメリットを簡単にまとめておきます.
【メリット】
- チケットの値段が安い.
当然ですね.
これを売りにしているわけですから(笑)
もっとも「安い」と言っても事前に購入するからこそであって出発日が近づくにつれて値段が上がったり(それでも大手航空会社と比べて安いということが多いですけども.),特定数の席しか格安料金で準備されていない,ということも一般的です.
時にバーゲンと称して,どこで採算の帳尻を合わせているのか分からない値段のチケットが売りに出されることもあります.
それも出発日が近づいた頃に,なんてことも.
(もっとも利用しにくいオフシーズンのときが多いわけですけどね.)
- ネットで全て分かる.
果たしてこれをメリットとしていいのか,ちょっと悩みますが(苦笑)
チケットの購入から問い合わせに至るまで,ほとんどがWebページを経由して,というスタイルが一般的です.
なのでネットでほぼ全てが完結しますので,使い慣れない人にとってはとんでもないデメリットとも言えるわけですが.
電話で問い合わせても,ネットに掲載されているから確認して,と言われることもしばしば.
- 片道購入が基本.
大手航空会社でのチケット購入は片道でチケットを購入すると,往復に比べて非常に高い値段となっていることが多いかと思います.
しかし,格安航空会社では,チケットの購入は片道からが基本.
(逆に言うと往復を買ったとて,割引がない,という意味にもなりますが.)
上手く利用することで,欧州を周遊することも可能です.
【デメリット】
- 空港から中心市街地までが遠い.
これはチケット購入の際にくれぐれも気をつけないとなりませんが,1都市に対して1つしか空港がない,というわけではなく,パリですら2つ3つ空港があるのです.
もっとも一般的に空港は市街地から離れてることが多いのですが,それでも大手航空会社が乗り入れている空港ではなく,更に辺鄙な所にある空港や非常にアクセスしずらい空港を利用しています.
(何故か?
答は簡単でそうした空港は使用料が安いため,格安航空会社はめざとく利用しているという次第.
徹底したコスト削減をしてますから.)
- 利用しにくい発着時間.
朝6時発や夜23時着といった便もあります.
(発着枠の問題でしょうか?)
例えば朝6時の出発とするなら,空港には5時には着かないとならないでしょう.
そうすると,朝4時台の交通利用・・・果たして見つかるのでしょうか?
また深夜ですと,治安の問題や,見知らぬところにいきなり,という場合,どうしても不安になったり,思わぬ事故や犯罪に巻き込まれたりという可能性も否定できません.
スリや詐欺などが終始狙っていることを,くれぐれもお忘れなく.
- 時間を取られる.
チェックイン時間がまだ5分あったとて,カウンターが閉まってた,なんてことがあったりします.
また,大手の航空会社が利用している空港を利用した格安航空会社でも,チェックインカウンターなどが離れていたり,違うターミナルビルだったりすることがあります.
また,利用しているゲートなども,空港の端や遠い駐機所までバスで移動や,ないしは歩いて延々と移動,ということもしばしば.
何につけても,時間を取られがちです.
- 荷物の重量制限.
重量制限をきっちりと図ることが多く,しっかりと超過料金を徴収されます.
また,荷物の個数なども制限されていることもありますので,日本から来てスーツケースを抱えて...という計画をされている場合など,思わぬ出費がかさむことがありますので,ご注意を.
チケットの購入は片道が基本となりますので,荷物を最終目的地まで航空会社が乗り継ぎをまたいで手配してくれる,ということもありません.
- サービスはほぼない.
機内食のサービスがなかったり,あったとしても有料,という会社が多いです.
また,客室乗務員や地上担当者の態度も横柄だったり.
- チケット情報を確実に準備する.
ネットでチケットを購入するのが一般的ですが,その際,控えや発行番号などを持っていく必要があります.
チケットの発行をせずに,その情報だけで搭乗,ということもあります.
(もっとも,紙のチケット発行を少なく,というのは何も格安航空会社だけに限ったわけでなく,全世界的に各航空会社が実施しているという,トレンドでもあるのですが.)
- キャンセルや遅延が発生しやすい.
私は幸いまだキャンセルとなった便には出くわしていませんが,あっさりとキャンセルとなった上に代替利用ができない,ということもあります.
つまり,搭乗する予定だった飛行機がいきなり運休となって,チケットは払い戻し.
(もっとも払い戻しにならないこともあったりするそうですけども.)
それでおしまい.
流石に搭乗予定だった乗客が物凄い形相で係員に食ってかかった姿をルートン空港(ロンドン)で目撃したことがあります.
そりゃ,殺気立つでしょうなぁ...
【対策】
文句ばかり言っても仕方ありません. 郷に入れば郷に従えの通り,ここは欧州. 自分の身は自分で守る,という自前での対処をしましょう. それがヨーロピアンスタイル?!(ホンマかいな?) デメリットの項目のそれぞれに対して,若干コメントと対策を以下に.
- 空港から中心市街地までが遠い.
まずはチケットを購入する際,どの空港なのかをしっかり確認しましょう.
- 利用しにくい発着時間.
まずは本当にその時間に飛ぶ必要があるのか,という話になりますが,例えば朝8時の便としたら出発地では単に前日の晩に寝るだけでしょう.
となると,ちょっと値段が上がっても到着地の宿泊が安かったりするなら,違う便にしても値段的に大差なかったりしませんか?
- 時間を取られる.
チェックインの時間が記載されていると思いますので,何がなんでもその時間には必ず行きましょう.
空港内をあちこち歩かされるのは仕方ない,と諦めて,空港探索ができたと思うことにしましょう(^-^;
- 荷物の重量制限.
利用しない荷物などあればさっさと日本に郵送してしまう,というのも1つの方法かも知れません.
手荷物持込などの制限も十分確認して,一緒に複数人数で乗るなら上手に荷物を分担しましょう.
- サービスはほぼない.
欧州を端から端まで乗るならともかく,おそらくフライト時間の多くは2時間程度でしょう.
その間,機内サービスがあろうが無かろうが,あまり大差ないように思いますが?
- チケット情報を確実に準備する.
あらかじめe-ticketなど,メールなどで連絡があったものは印刷して持っていくことを強くお勧めします.
できれば万が一を考えて,支払い内容などが分かる内容も持って行くことをお勧めします.
- キャンセルや遅延が発生しやすい.
こればかりは回避が難しいのですが,あまりキツイ日程での旅行や移動は避けておいた方が無難です.
格安航空会社ですと,到着した飛行機が30分もせずに到着地のお客を乗せて,直ぐに飛んでいくというのが普通です.
ですので,もしも飛行機が飛んでこなかった場合は,どうにもこうにも,というのが事実なので.
タイトなところは大手航空会社を利用する,というのも1つの手です.
つまり航空会社の掲載している空港の都市名ではなく,可能ならIATAコードの3文字を確認することを強くお勧めします. 例えば,イタリアのヴェネチアには2つ空港があるのですが,1つはTrevisoという空港でIATAコードは「TSF」. もう1つは有名なVenice Marco Polo空港で「VCE」という表示. それぞれ空港の場所も違いますし,市街地からの距離や交通アクセスも異なります. 大きな著名な空港ならそれなりにアクセス手段も便利でしょうが,是非,空港を確認して,可能な限り空港のホームページなどを確認することをお勧めします.
早朝や深夜などでタクシーなどを利用するくらいなら,タクシー料金分,時間をずらすことに充てる,と考えてみてはどうでしょう?
また,大手航空会社でも意外と安い値段のチケットがあったりしますし,勿論,利用しやすい時間の便が沢山あるので,そちらを確認してみるのも1つの手です.
接客態度が悪い...それがヨーロッパです(笑) 愛想のいい人が担当だったら,あなたはかなりツイてます!! と,思うことにしましょう(^-^;
また,決済に使ったクレジットカードなどの提示を求められることがあるので,携帯しておきましょう.
以上,個人的な観点からあれこれ書いてみました. 何か他にメリット,デメリット,対処法などがあれば,是非,お教え下さい. 私自身,次回,利用したいので!(笑)
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